【2023年最新版】工務店のホームページ事例5選とデザインのコツを解説!
「工務店にもホームページは必要?」
「うちは小さいし地元に特化しているから必要ない」
「ホームページを管理する余裕がない」
上記のように考えている工務店の方は、多くの機会損失をしているかもしれません。
インターネットが普及した現代、多くの情報を入手できる時代になりました。ユーザーが容易に競合他社を比較でき、競争が激化していく中で、建築業界や工務店、ハウスメーカーもホームページの存在が欠かせません。
本記事では具体的なホームページを作成するべき理由と、参考となる工務店のホームページ事例5選をご紹介します。さらに、工務店ならではのデザインのコツについても解説します。集客に悩む工務店の方、効果的かつおしゃれなホームページを参考にしたい方は必見です。
工務店がホームページを作成するべき理由
工務店がホームページを作成するべき理由は以下の通りです。
- 自動的に集客ができる
- 会社としての信頼を獲得できる
- 発信によっては採用も強化できる
工務店がホームページを作成するべき理由は、第一に集客に繋げられるからです。
8割以上のユーザーがローカルビジネスを探す際に「ネット検索からサービスを検討する」と言われているため、ホームページが無いだけで受注の機会損失になる可能性があります。情報が無ければ検討の余地も生まれません。
ホームページによって認知され、充実したコンテンツを多く提供すれば、問い合わせ先として候補に残してもらえる確率は高まります。
たとえば、自社の工務店が「エリア名×工務店」のキーワードで検索1位〜3位を獲得できたとします。平均すると、どのエリアで工務店を営んでいても月間で100回程度は「エリア名×工務店」のキーワードで検索されているため、これらのキーワードで検索上位を獲得できれば、それだけ多くの集客に繋げられるということです。
いわば、ホームページから自動で集客できる状態を作ることが可能です。
これらも踏まえて、以下にホームページの具体的なメリットを解説します。
SEO対策を行うことで自動で集客できる
ホームページ制作は初期費用がかかりますが、上述した通り工務店がホームページでSEO対策と定期的な更新を行えば、自動的・継続的に集客ができます。
SEOは(Search Engine Optimization)の略で、「検索エンジン最適化」という意味です。ホームページの検索順位を上げるための施策を指します。SEO対策を行うと検索で上位表示されやすくなり、アクセス数やユーザーからの認知度も上げられるので集客に直結する重要な施策です。
リスティング広告などではなく、自然検索で流入してきたユーザーは、すでに自分で検索したキーワードに関心が高い状態のため、問い合わせ率が高い傾向にあります。つまり、ホームページのSEO対策は集客に大きな影響を及ぼすのです。
一方、チラシや広告などの媒体はその都度高い費用が発生し、短期的な効果しか得られません。SEO対策はすぐに効果を出すことが難しいですが、一度ホームページの土台を構築すれば一定の効果が継続的に見込めるため、長期的に見ればコストパフォーマンスが高い施策です。
SEO対策には、コンテンツSEOやテクニカルSEOといったさまざまな手法やアプローチがあります。時間や人材が足りず、ホームページ制作やSEO対策が難しい場合は外注するのも一つの手です。集客の効果を考えれば、外注の費用も高くは感じないでしょう。
会社としての信頼を獲得できる
「会社の顔」であるホームページのコンテンツが充実していれば、信頼されやすくなります。
- 初めて行くお店のホームページや口コミを事前に調べる
- 就職活動で応募する企業の情報をあらかじめ見ておく
上記は多くの人が当たり前に行っていることです。ビジネスにおいてはむしろマナーとされていることもあります。初めて見る会社のホームページのコンテンツが薄かったり、更新がまったくされていなかったりすれば、そもそも営業しているのかどうかさえ不安に感じるものです。
ホームページの更新頻度やコンテンツの充実度だけでなく、検索エンジンで常に上位表示されていれば、「実績がありそう」と感じられます。ホームページが存在し、露出が多いだけでも、信頼は得やすくなるでしょう。
また、小さな工務店ほど認知度の向上が難しいと思われがちですが、コンテンツの充実したホームページがあれば上記の通り信頼性が高められます。
集客・営業・広告・採用などさまざまな役割を担ってくれる分、人材の効率もアップします。下請けではなく直接受注するチャンスにもなるので、小さな工務店ほどホームページは武器になるでしょう。
発信によっては採用も強化できる
ホームページは会社の顔であるため、集客だけでなく採用も強化できます。求人の修正や変更も素早く対応でき、高額になりがちな求人媒体の費用がかかりません。ホームページのコンテンツが充実している企業なら、求職者も働くイメージや応募がしやすくなります。
ただし、採用と集客の対象ユーザーは異なるため、サイト構成をしっかり練ってわかりやすい導線にすることが大切です。採用は別のホームページへ遷移させる場合も多いです。
採用のページで自社の方針や強いメッセージを掲載しておけば、似た価値観を持つ人材を集めることが容易になります。採用後のミスマッチを減らし、採用活動のコストパフォーマンスも高められます。
工務店のホームページ制作の費用相場は?
実際に、工務店のホームページを制作するとしたらどの程度の費用が必要になるでしょうか。下記の表はあくまで目安となりますが、それぞれの費用に応じて作れるホームページの参考にしてみてください。
項目 | シンプルなホームページ (1事業所のみ展開している工務店等) | デザイン・機能性の高いホームページ (複数の事業所を展開している工務店や、デザインクオリティを重要視したい場合) |
費用相場 | 100万円 | 100万円~ |
ページ数 | 10ページ程度 | 30ページ程度 |
情報量 | 少ない | 多い |
デザイン | テンプレートデザイン | オリジナルデザイン |
問合せフォーム | 〇 | 〇 |
ブログ機能 | ✖ | 〇 |
更新機能 | ✖ | 〇 |
加えて、ホームページを公開した後の「保守運用サポート」まで依頼する場合は、月額で追加費用が必要になります。たとえば、月額2万円〜の保守運用サポートの場合はサーバーの保守管理を任せられたり、一方で月額10万円〜の場合は集客のマーケティングサポートを任せられたりします。
自社にマーケティングに強い担当者がいるのかや、どこまでの範囲を制作会社に依頼するかをすり合わせながら保守運用も検討しましょう。
工務店のホームページ事例5選
具体的に参考になる工務店のホームページ事例5選を紹介します。自社の強みをアピールしているもの、安心感や信頼性が感じられるもの、おしゃれで独自性のあるデザインのものなどをピックアップしていますので、参考にしてください。
株式会社アイ工務店
出典:アイ工務店
法人のお客様向け、採用情報などは別サイトに遷移するようになっており、導線がわかりやすいです。全体のデザインは落ち着いていて安心感のある印象です。施工事例にあたる建築実例は、広さ別や家の特徴別に絞り込みができ、ユーザーのニーズに合わせたイメージがしやすいです。
株式会社MIYOSHI
出典:株式会社MIYOSHI
ホームページのトップ動画は職人さんが作業している風景で、非常に印象的です。職人さんたちに焦点を充てたコンテンツが多くあり、技術力の高さがイメージできる上、親しみも感じられます。
BALENA
出典:BALENA
TOPページにわかりやすくキャッチコピーとコンセプトが配置されているため、リノベーションに特化したハウスメーカーであることがよく伝わります。流線形のデザインとページ遷移するときの動きがかわいらしく、独自の世界観を確立しています。
共感住宅ray-out
出典:共感住宅ray-out
ホームページのTOPは動画から始まる、ビジュアルをメインにしたグリッドレイアウトが特徴的で、思わず下までスクロールをしたくなるデザインです。ビジュアルとキャッチコピーから一気にブランドイメージが伝えられる設計です。
株式会社工藤工務店
出典:株式会社工藤工務店
シンプルな作りですが、見やすく洗練された印象を与えます。建築現場レポートでは現場の写真をアップしています。定期的な更新を行っている点に好感が持てる上、臨場感も伝わりやすい取り組みです。
工務店がホームページを制作する際のデザインのコツ
工務店がホームページを制作する際のデザインのコツは以下の通りです。
- 施工事例を必ず掲載する
- 問い合わせまでの導線をしっかりと作る
- おしゃれなデザインにこだわりすぎない
- 職人さんの顔写真などを掲載する
ホームページの必要性は理解したけど、どのようなデザインが良いか悩んでしまう方もいるでしょう。工務店ならではのポイントも合わせて具体的に解説します。
施工事例を必ず掲載する
ユーザーの最も知りたい情報は「どのような施工ができるのか」です。施工事例は写真も掲載するため、ユーザーが求める情報を一番わかりやすく伝えられるコンテンツです。必ず掲載しましょう。
また、施工事例は工務店の実績です。ユーザーは施工事例を見て、工務店が自分のニーズと合っているか確認できます。施工事例が豊富にあれば、多くのお客様のニーズに応えてきた実績の証明になるでしょう。
施工事例は工務店の技術力や品質、ブランドイメージを伝えられるため、豊富な実績と自社の強みをアピールすれば、競合他社との差別化も図れます。
重要なポイントとして、写真の質にはこだわるようにしましょう。ビジュアルは第一印象に与える影響が大きいので、見栄えは大切にしてください。うまく撮れない場合はプロに依頼することも検討しましょう。また、写真だけでなく費用・材料・お客様の要望・コンセプトなどの情報も合わせて掲載しましょう。工務店の方針や思いを伝えやすくなります。
問い合わせまでの導線をしっかりと作る
ホームページを制作するときには、導線を意識したサイト構成にしなければなりません。ユーザーが問い合わせようとした瞬間に、スムーズに問合せできなければホームページから離脱する可能性が高くなるでしょう。
離脱率が上がると集客ができないばかりでなく、ホームページの検索順位が下がる可能性があります。逆に導線をしっかりと作れば、検索エンジンに適したコンテンツ構造にでき、SEO対策と集客に繋げられます。
工務店の問い合わせに繋げる導線の代表例は3つあります。
- 電話での問い合わせ
- メール(LINE)での問い合わせ
- 施工実績を掲載した無料ダウンロード資料
電話やメール(LINE)での問い合わせは言葉の通りで、ホームページ上からいつでも問い合わせできる形にすれば問題ありません。加えて、より多くの集客に繋げるために重要なのが無料ダウンロード資料を用意することです。
施工実績をまとめた資料や、工務店で家を建てる際の流れをまとめたお役立ち資料をホームページ上に用意し、ユーザーが無料でダウンロードできるようにします。これらの資料を用意しておくことで「いきなり電話するのはハードルが高いけど、情報収集だけはしておきたい」という潜在的なニーズを抱えたユーザーまで集客できるようになります。
ユーザーが資料をダウンロードする際は、氏名やメールアドレス・電話番号等を入力する必要があるため、これらの情報が自社の顧客リストとしてデータが溜まっていくという仕組みです。
電話やメールの導線を用意している工務店は多いですが、お役立ち資料を用意している工務店のホームページはまだまだ少ないです。だからこそ、競合他社が取りこぼしている見込み客まで集客できるようにするためにも、お役立ち資料は必ず用意するようにしましょう。
おしゃれなデザインにこだわりすぎない
かっこいいホームページを追及しすぎてしまうとユーザビリティが低下し、かえって内容が理解しづらくなる可能性があります。
たとえば、英語表記を多用したり文字が小さすぎたりすると、おしゃれな雰囲気だけしか伝えられません。ユーザーは求める情報を容易に見つけられない上に、内容が理解しづらくなります。ユーザーが知りたい情報や工務店の伝えたい情報がデザインに埋もれないよう、わかりやすさを大事にしましょう。
また、ホームページを複雑な構造にしたり高度なデザインを多用したりすると、読み込み速度が遅くなったり、モバイルデバイスの表記に悪影響を及ぼしたりする可能性があります。ページの表示が遅くなると、イライラしたり離脱したりすることは誰もがイメージできるでしょう。
しかし、工務店やハウスメーカーは業種の特性上ある程度のデザイン性は求められるため、ビジュアルの要素も考慮しながらバランス良くホームページを構築しましょう。
職人さんの顔写真などを掲載する
スタッフ、職人さんの顔写真を掲載すればユーザーへの信頼性を高め、親しみを感じられます。ユーザーが求める情報の一つに「どのような人が作っているか」が挙げられるからです。
たとえば、人生のうちで最も大きな買い物であるマイホームを建てるときには、職人さんがどのような人物で、どのような姿勢で作業に取り組んでいるか気になるでしょう。
そのため、顔写真と合わせて技術力・経験・仕事に対する姿勢・理念なども紹介するといいでしょう。職人さんの人間性や工務店の価値観、特徴も感じられるのでおすすめです。
注意点は、写真は清潔感のあるものを選び、定期的な更新を忘れずにすることが大切です。また、写真を掲載する場合はプライバシーや個人情報保護の観点から、職人さん本人の了承を得るようにしましょう。
まとめ
工務店がホームページを作成するべき理由と事例、制作する際のコツをご紹介しました。
工務店でホームページを制作すれば定期的な集客ができ、その他にも営業・広告・採用など多くの役割を担ってくれる一人の人材として半永久的に機能します。
ホームページは場所や時間、規模にも囚われない、持たざる者のためのツールとも言えます。活用しない手はありません。
本記事で紹介した事例や制作するコツを参考に、施工事例などのコンテンツを充実させ、わかりやすくてかっこいいホームページを制作してみてください。
ホームページ制作に関するご相談やご要望は気軽にマトレルまでお問い合わせください。