「オウンドメディアを立ち上げたけど、なかなか集客できない」と困っていませんか?
オウンドメディアとは、幅広い顧客層にアプローチでき、リピーターを育てられるメディアです。
しかし、自社に適した集客方法を行わなければ、オウンドメディアの目的を達成することは難しいでしょう。
そこで、今回はオウンドメディアの集客方法や集客を成功させるコツについて紹介します。
オウンドメディア集客とは?
オウンドメディアとは、自社が運用するメディアであり、一般的には商品に関わるコラムを発信するWebサイトを指します。
オウンドメディア集客は、Googleなどの検索エンジンやWeb広告などから、ターゲット層を自社サイトへ流入させることです。
オウンドメディアの集客が上手くいけば、企業や商品の認知をしてもらえ、将来的にはユーザーをリピーターまで育てるこもできます。
一方で、自社に適した集客方法を行わなければ、ターゲットは集まらず目的を達成することはできないでしょう。
オウンドメディアの運営を成功させるには、どのように集客をするのかが非常に重要だと言えます。
オウンドメディア集客の選び方
では、自社サイトに適した集客方法はどのように選べばいいのでしょうか?
おすすめの選び方は以下の3つです。
- オウンドメディアの目的から選ぶ
- 経営資源から選ぶ
- カスタマージャーニーマップをもとに選ぶ
それぞれについて詳しくお話していきましょう。
オウンドメディアの目的から選ぶ
まずは、オウンドメディアを運営する目的について考えてみましょう。
オウンドメディアの目的は、具体的に以下のようなことが挙げられます。
- リード獲得
- 売上獲得
- 認知拡大
- ブランディング
- 採用力の強化
目的が複数ある場合は、優先順位をつけてどれからクリアしていくかを決めてみてください。
経営資源から選ぶ
オウンドメディア集客に対して、「ヒト・モノ・カネ」などの経営資源をどれくらいかけられるか考えてみましょう。
具体的には、以下のようなポイントを意識してみるのがおすすめです。
- Webマーケティングが得意な人材はいるのか
- Web制作ができる人材はいるか
- SNSアカウントのフォロワー数はどれくらいか
- メルマガ配信に利用できる顧客リストはあるか
- どれくらいのお金をかけられるのか
自社の資産を考慮しなければ、施策を続けられなくなるリスクがあります。
実現可能な集客方法を選ぶためにも、経営資源はぜひ考慮してみてください。
カスタマージャーニーマップをもとに選ぶ
商品を購入するであろうペルソナを設定し、カスタマージャーニーマップを作成してみましょう。
ペルソナがどのような購入経路を辿っているのか可視化すれば、どんな集客方法を選ぶべきか判断できます。
ここで大切なのは、ペルソナ設定を誤らないことです。
「たぶんこんなターゲットが買うだろうな」という曖昧な考えで作成するのではなく、実際に顧客とやり取りしている人の話を聞くなど、リアルな声を参考に設定してみてください。
カスタマージャーニーマップをもとに、「ペルソナは商品を自然検索とSNSのどちらで認知するのか」「最終的な購入経路は何か」などを考えてみましょう。
【7種類】オウンドメディアの集客方法
オウンドメディアの集客方法は、大きく分けて以下の7種類があります。
- SEO(検索エンジン最適化)
- SNS広告
- リスティング広告
- ディスプレイ広告
- SNS対策
- メルマガ(メールマガジン)
- ウェビナーの開催
こちらでは、それぞれのメリットやデメリット、費用などを踏まえながら特徴を解説していきましょう。
上記のほかにも、名刺や会社案内のパンフレットにオウンドメディアのURLを記載するなど、オフラインからの流入も併用してみてくださいね。
SEO(検索エンジン最適化)
費用 | 無料 |
流入元 | 検索エンジン |
メリット | コストをかけずに継続的な集客が見込める |
デメリット | コンテンツ作成に労力が必要なうえ、効果が表れるまで時間がかかる |
SEOとは、自社サイトを検索エンジンの上位に表示できるように行う施策のことです。
オウンドメディアの集客経路は、Googleなどの検索エンジンが最も多いので、ぜひ行いたい施策でしょう。
自社で質の高いコンテンツを作成できるなら費用はかかりませんが、SEOの専門知識がない場合は外部への委託がおすすめです。
SEOに取り組んでから効果を実感できるまで半年ほどかかる一方で、上位にランクインすれば継続的に集客できます。
Web広告
Web広告は、Web上のメディアに掲載する広告です。
今回は、オウンドメディアの集客方法として、主要な以下の3種類について解説します。
- SNS広告
- リスティング広告
- ディスプレイ広告
短期的に効果の出やすいWeb広告は、集客の足がかりとして検討してみましょう。
SNS広告
費用 | 有料 |
流入元 | SNS |
メリット | 精度の高いターゲティングが可能であり、拡散力も期待できる |
デメリット | 高めの年齢層にアプローチしづらく、炎上の可能性がある |
SNS広告とは、TwitterやInstagram、YouTubeなどのSNSで配信する広告のことです。
SNSのタイムラインやストーリーズ、さらに動画の途中などに配信され、潜在層から顕在層まで幅広く情報を届けられます。
年齢や性別などのターゲティングも可能であり、魅力的な広告なら積極的に拡散されることも少なくありません。
一方で、高年齢層向けの商品をアピールしたい場合は効果があまり期待できず、インパクトのありすぎる広告を配信すれば、炎上するリスクもあります。
リスティング広告
費用 | 有料 |
流入元 | 検索エンジン |
メリット | ニーズがあるターゲットに低予算でアプローチできる |
デメリット | 認知拡大には向かないうえ、広告を避けるユーザーには届かない |
リスティング広告とは、検索エンジンでユーザーが検索したキーワードに合わせて掲載されるテキスト広告です。
キーワードに関心のあるユーザーへ検索結果上位に広告が表示されるので、購入や申し込みに繋がりやすいと言えます。
また、予算を自由に設定できるので、低コストからでも始めやすいことも魅力でしょう。
しかし、設定したキーワードを検索しないユーザーには広告を届けられないので、潜在層へのアプローチは難しいというデメリットがあります。
また、検索結果に「広告」と表示されるため、広告を避けるユーザーも存在しますよ。
ディスプレイ広告
費用 | 有料 |
流入元 | 外部サイト |
メリット | 潜在層に画像や動画でアプローチできる |
デメリット | 幅広い層に見てもらえるからこそコンバージョンが起こりづらい |
ディスプレイ広告とは、外部サイトに画像や動画形式で表示される広告です。
まだ課題に気付いていない潜在層にアプローチできるうえ、画像や動画で掲載されるので目に留まりやすいメリットがあります。
また、以前自社サイトを閲覧した人に向けて、再度広告を表示することも可能です。
デメリットとしては、課題やニーズが明らかではない潜在層にも届くからこそ、商品の購入に繋がりにくい点でしょう。
SNS対策
費用 | 無料 |
流入元 | SNS |
メリット | 最新の情報を伝えられて、顧客との良好な関係を築きやすい |
デメリット | 効果が出るまでに時間がかかるうえ、炎上のリスクがある |
SNS対策とは、SNSに自社のアカウントを作成し、ユーザーに向けて情報を配信する手法です。
キャンペーンなどの最新情報をすぐに伝えられるので、セール中などすぐにオウンドメディアに訪れてほしいときにも活用できます。
ユーザーとコミュニケーションがとれるため、企業や商品の魅力をスムーズに伝えられることもメリットの1つでしょう。
ただ、フォロワーを集めるまでに時間がかかることや、SNS広告と同じく炎上のリスクがあるなどのデメリットもあります。
メルマガ(メールマガジン)
費用 | 無料 |
流入元 | メール |
メリット | コストを抑えてユーザーとの信頼関係を築ける |
デメリット | 必ず読んでもらえるとは限らない |
メルマガ(メールマガジン)とは、ユーザーに向かって継続的にメールを配信する手法です。
ユーザーに興味のある情報を配信することで信頼関係を築けるうえ、タイムリーな話題を届けることもできます。
さらに、ユーザーの課題解決につながる記事を紹介することで、オウンドメディアへの集客も可能です。
一方で、メルマガ自体が開かれないリスクや、ユーザーに刺さる企画やアイディアを定期的に考える必要があることも押さえておきましょう。
ウェビナーの開催
費用 | 無料 |
流入元 | オンライン上 |
メリット | 設営の手間なしで多くの人に情報を配信できる |
デメリット | 配信環境の不具合が発生することもある |
ウェビナーとは、オンライン上で行うセミナーです。
会社説明会や商品紹介などを、オンライン上で画面を共有しながら開催することができます。
会場を借りる必要がないため労力やコストを削減でき、日本全国や海外からも集客可能なので、オウンドメディアの認知にも繋がるでしょう。
デメリットとしては、回線や機材トラブルによって映像が停止するリスクがあることです。
また、ユーザーはWebカメラをオフにして参加することが多いので、視聴者を置き去りにしない工夫が必要ですよ。
【種類別】オウンドメディア集客の具体的なやり方
オウンドメディアの集客は、種類ごとにそれぞれやり方が異なります。
こちらでは、集客の種類別に具体的なやり方や意識するべきポイントを解説しました。
さらに詳しい方法は以下の記事でお話しているので、ぜひ参考にしてみてください。
オウンドメディアのコンテンツの作り方!各メディアごとに分けて紹介
SEO
SEOは以下の手順で取り組んでみましょう。
- キーワードの選定
- 検索意図を予測
- 記事の構成を作成
- 記事を執筆
SEOで成功するために大切なことは、ユーザーの悩みや疑問を解決するコンテンツを作成することです。
ユーザーが検索するキーワードを選び、検索意図を的確に読み取ったうえで、ニーズに応える記事を執筆していきましょう。
Web広告
Web広告は、以下の4点を意識することで効果的に運用することができます。
- 目的の明確化
- 目標値を設定
- ターゲットを設定
- 顧客目線での広告作成
目的達成や途中経過における具体的な数値を明確にし、「誰にいつ何を伝えたいのか」を明確にしましょう。
すぐにオウンドメディアへ集客をしたい場合は、リスティング広告など購入直前のユーザーがターゲットとなる広告を選択してみてください。
SNS対策
SNS対策は、以下の3ステップで行なっていきましょう。
- ユーザーのニーズを分析
- 投稿のネタ探し
- 投稿を制作
SNS対策を成功させる秘訣は、ユーザーに興味を持ってもらえる投稿ができるように、ニーズを掘り下げることです。
プラットフォームによって特性が異なるので、TwitterとYouTubeなど複数のアカウントを運営することも検討してみましょう。
メルマガ
メルマガを配信する場合は、以下の手順で取り掛かってみてください。
- 戦略を考える
- メールのタイトルを決定
- 文章を作成
明確な目的を立てて達成するための方法を考えることで、ユーザーに価値のある情報を届けられ、オウンドメディアへの集客へと繋げられます。
また、メルマガ作成前には配信リストを必ず確認し、ターゲット層だけに配信できるかをチェックしましょう。
ウェビナーの開催
ウェビナーは、以下の3ステップで開催してみてください。
- 配信環境の整備
- 告知
- 配信を行う
ウェビナーを成功させるためには、ユーザーのモチベーションを高めることが大切です。
「開催前にリマインドメールを配信する」「当日はクイズや質疑応答を挟んで退屈しない工夫をする」などを行なってみてください。
オウンドメディア集客を成功させるには?
オウンドメディア集客を成功させるには、以下2つのポイントを押さえてみましょう。
- 複数の集客方法を実施する
- Webマーケティングを理解する
それぞれ意識するべきことを解説するので、参考にしてみてください。
複数の集客方法を実施する
オウンドメディアへの集客方法は様々であり、それぞれにメリットやデメリットが存在します。
だからこそ、1つの施策だけに絞るのではなく、複数の方法を組み合わせて実施してみてください。
ただ、オウンドメディアへの流入数は自然検索が最も多いので、SEOはぜひ対策してみましょう。
Webマーケティングを理解する
Webマーケティングを理解すれば、オウンドメディアへの集客はもちろん、販売促進やブランディングに繋げることができます。
オウンドメディアを運営する目的を達成するためにも、Webマーケティングはぜひ押さえておきましょう。
以下の記事では、Webマーケティングの始め方を分かりやすくお伝えしているので、ぜひチェックしてみてください。
【初心者必見】Webマーケティングの始め方7ステップ!成功の秘訣も解説
まとめ
本記事では、オウンドメディアの集客方法や集客を成功させるコツについて解説しました。
集客方法は複数ありますが、紹介した選び方を参考にして、自社にマッチする施策を行なってみましょう。
併せてWebマーケティングの仕組みを理解することで、効率的にオウンドメディアの目的を達成することができますよ。